秩父札所の巡礼道を徒歩で道しるべ石や石仏とともに江戸巡礼古道

秩父三十四観音霊場を江戸時代に流行した時のように歩きで周り道の巡礼石を紹介

このサイトは秩父札所と札所の間にある巡礼道に関することを書いています。

巡礼道の石碑などについてだけですので、札所、すなわち寺院については別サイトを参照ください。

札所についてはこちら>>秩父三十四観音霊場、秩父札所の記事一覧

札所二十七番から二十八番へ

 

札所二十六番から二十七番までは琴平ハイキングコースを通るという山道コースを通ります。山道を下って札所二十七番は、まず観音堂に到着です。

 

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観音堂に向かって左には、護国観音がよく見える場所(遥拝所)もあります。写真を撮るのもいいですね。

 

ぜひ、観音堂から、そして大渕寺の山門からも護国観音をみておくといいですよ。下から眺めるといかに大きな観音様かがわかります。

 

特に、紅葉の時や岩つつじが咲く時はおすすめです。桜の咲く時期もいいのです。

 

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琴平ハイキングコースからやってくると、札所二十七番の場合、最初に観音堂、そして大渕寺の本堂、それから「観音山延命水」と順番に通ることになります。

 

納経を済ませたら、山門から出ていきます。裏手から入ってきて最後に山門を見るというコースです。普通のお寺の参拝とは逆に行くわけです。

 

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参拝を済ませ納経を終えたら山門を出ていきます。

 

山門をでてから、さらに石の柱があって、そのそばには、「二十七番目」と書かれた石です。

 

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山門を出てさらに歩いていくと、山門に向かって左側に延命地蔵の祠がありまして、その前に「影森用水」があります。

 

影森地区は昔から井戸を掘っても水が湧き出ないので水に困っていたそうです。それを私財を投じて用水を開いた人がいます。今は用水路跡になっていて文化財として残されています。

 

その用水路跡の前に、「廿八ばんみち」と書いてある道しるべ石がありました。

 

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道を挟んで参道前にある駐車場には、「巡礼道」の道しるべ石です。「右 二十六番 左 二十八番」と書いてあります。

 

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山門から出て参道を歩いていくと、正面に秩父鉄道の線路が見えます。秩父鉄道の踏切を渡ってすぐの道を左に曲がります。

 

ほぼ線路の真横というくらい接近した道なので、この道でいいのかと思うほどです。これは徒歩専用の道でしょう。

  

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秩父鉄道の線路と平行して歩いていきます。

 

住宅地の中を道なりにまっすぐ歩いていくと突き当りのT字路になります。その正面には立派な門があります。黒澤本家長屋門です。

  

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T字路を左に曲がっていきます。「この先行き止まり」と書いてありますが、それは車に対してであって、歩行者は通ることができます。

 

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以前はT字路の正面近くにあったようですが、もう少し歩いてから道しるべ石がありました。

 

「右 廿七番 左 大宮四里」 と書いてあります。大宮は、秩父市内のことです。秩父神社が宮です。

 

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その道しるべ石のすぐ左隣りに、道標が倒れていました。どうして倒れたままなのか。

 

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石の三面に文字が書いてあって、上の面には「正面 二十八番鍾乳洞ニ至ル」と書いてあって、右側の面には「右 二十七番ニ至ル」と書いてありました。

 

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左側の面には、「左 県道ニ至ル」と書かれていました。これは大正十一年の石柱だそうです。それにしても大正時代からある石柱をなぜ、倒したままにしているのだろう。

 

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 「通行止」の印がありますが、秩父鉄道の線路の上に陸橋があってそこを渡ります。ここは、徒歩専用の道のようでした。

 

説明書きには「この先、琴平ハイキングコースのため、一般車両の通行はできません」と書いてありました。

 

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この陸橋は見晴らしがよく、秩父鉄道の線路を通る列車の写真を撮りに来ている人たちがいました。 撮り鉄には有名な場所なのでしょうか。

 

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 陸橋を渡るとすぐに右に曲がります。山際の道を歩いていきます。これが琴平ハイキングコースなのです。

 

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一見すると車も通れそうな道なのですが、道の入口には看板があり、「琴平ハイキングコースのため、一般車両の通行はできません」の文字があります。

 

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散歩している人やハイキングコースを歩いて来た人、そして巡礼の人たちは歩いていきます。「巡礼道」の札もありました。

 

山裾の切り通しの道を歩いていくと、自動車が通れない道は終わって、その先には工事用のプレハブが立っていました。二又の道になっていますが、右の道を歩いていくと県道73号に当たります。

 

県道73号にあたったら、左に曲がり、水道局の橋立浄水場の前を通るとすぐに、右の脇道へ入る道があります。その分かれ道には橋立堂への矢印の看板が立っています。そこまで行く途中にも橋立堂への矢印の看板がありました。

 

脇道は旧道のような道で、まっすぐ歩いていくと「甚太郎そばの土津園」の看板など、橋立堂の境内にある喫茶店やそば店の看板がいくつか見えます。

 

民間の駐車場を過ぎると、舗装された道ですが、山道の中のような景色になります。

 

木々が生い茂る道なので、すぐ下を橋立川が流れているそうなのですが、見ることなく通り過ぎました。

 

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上には県道が走っている谷あいのような道を歩いていきます。

 

上を県道が走っている場所の右側下に、浦山口駅へと向かう道があって、そこにも「巡礼道」の道しるべ石がありました。「右 二十七番 左 二十九番」と書かれていました。

 

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写真の見える真ん前に柱が見えるのは、上を県道が走っているからです。

 

この二又の道のところには 、札所二十九番への道へ向かう時も戻ってきます。ただし、ここから先は「この先転落の恐れがあるので、車両の通行はできません」となっているので、徒歩の道になります。

 

まずは二十八番に行くので、ここを通りすぎてさらに先へと歩いていきます。

 

札所二十八番橋立堂への参道となる道と、武甲山の登山口へ向かう道と分かれる道が見えます。

 

その先の道は上下に分かれることになります。札所二十八番への参道は、左側を歩いていきます。その道すがら、喫茶店やそば店の看板があるので参道への道はわかりやすいです。

 

ちなみに、ここの道は琴平ハイキングコースとなっているように山の中の道です。私が行った少し後に、この付近で熊が出たという報道をみました。

 

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参道を歩いていくと、左手に二十八番橋立堂の入口の石柱が見えます。

 

入口の石柱や橋立堂の堂宇よりも先に、高さ六十五メートルの切り立った岩のほうが目に飛び込んできますから、すぐにわかります。

 

札所二十八番に到着です。