秩父札所の巡礼道を徒歩で道しるべ石や石仏とともに江戸巡礼古道

秩父三十四観音霊場を江戸時代に流行した時のように歩きで周り道の巡礼石を紹介

このサイトは秩父札所と札所の間にある巡礼道に関することを書いています。

巡礼道の石碑などについてだけですので、札所、すなわち寺院については別サイトを参照ください。

札所についてはこちら>>秩父三十四観音霊場、秩父札所の記事一覧

札所四番から五番へ

 札所四番は行きにも通った三角地からスタートします。このブログが完成したらわかりやすく手書きでルートの地図を作ろうと思っています。

 

ここまでは行きも帰り(五番への道)も同じ道です。行きと同じく駐車場の石と塀の前にある石を見ながら、同じ道を通り、 行きの時も通った三角地へ着きました。

 

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今度は同じ三角地にある石でも別の石が正面前にあります。心求・はまの道しるべ石には、「左五番 右三番道」となっています。ここを右に行かずに、そのまま直進して先に進みます。「左五番」のほうへ歩きます。

 

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今度は二又になっているところに「 右 五番 左 山道」の道しるべ石です。これも心求・はまの石です。確かに左は山がありました。

 

 

 

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ここから先は細い道を通ります。畑の脇に「右 五番道」という道しるべ石がありました。

 

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ゆるく右にカーブした道を歩いていきます。この先に大崩川という小さな川にかかる小さな橋を渡って、老人ホームの脇を通ると立派な門構えのお屋敷があります。

 

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ここの家の前に石の三面に文字が書かれた道しるべ石があります。それぞれ「左 五ばん道・左 一ばん道・右 四ばん道」と書かれているそうですが、字が薄い部分もあって読みにくいところもあります。

 

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家の正面に向かって見ると「左 一ばん道」の文字が見えるようです。

  

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裏側から石を見ると、「左 五ばん道」そして、横の面に「右 四ばん道」と書かれていると思います。「左」「右」の文字以外はかなり字が薄いです。

ここはT字路になっているので、いま来た道からは、ここを左に行きます。

 

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T字路の突き当りから少し歩いたら右の裏手に織姫神社があります。最初通った時は通り過ぎてしまったくらい道そばの建物の裏側になります。裏手だったから最初は通り過ぎてしまったわけです。

 

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巡礼道のすぐ裏手ですから、立ち寄ってみるといいでしょう。

さて、先程の道に戻って、荒舩医院やキャノン電子の会社前を通ってまっすぐ歩いていきます。

 

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途中、地蔵が民家の前にありました。

さらにぶどう園などを通り越します。小さな川があって橋を渡ります。

 

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まだ先なのか、到着しないなと思いながら歩いていると、先のほうに五番の納経所へ長興寺へ入る道への看板が見えます。看板のところまでやってくると晴れていれば、ここから武甲山がよく見えます。

 

 ここを左に曲がると、納経所の長興寺ですが、まずは五番の語歌堂へ。

 

 

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札所五番の語歌堂の山門前に到着しました。語歌堂は、もともとは長興寺の境内にあったのですが、享保五年、ここに移されたとのことです。

 

お詣りを済ませたら、次は納経所です。

 

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本来なら一度、納経所の長興寺に立ち寄ってからまた、ここに戻ってさらに直進するのが、江戸巡礼古道です。

 

しかし、眺めのよい道(巡礼道ではない)も少しご紹介します。まずは納経所へ。

 

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先程の看板のところまで戻ってからは、角を曲がって納経所の長興寺へ行きます。

この写真を撮ったのは、後ろの山のツツジがもう少しで咲く時期でした。

 

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奥に見えるのが納経所の長興寺です。長興寺の駐車場の手前に道があります。

 

比較的新しい感じがする道しるべ石がありまして、「札所への道」となっています。そこには「みぎ 六・七番 左 五番納経所 長興寺」と書いてあります。

 

江戸巡礼古道は、語歌堂の前まで戻ってその前の道を直進しますが、秩父市の観光案内の地図でもこの駐車場脇から入る細道を通るほうが眺めがいいので、おすすめしています。

 

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このような畑道を通ることになります。私が通った時は、蛙がゲコゲコないていました。

 

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ここを通る時は、晴れた日をおすすめします。目の前に武甲山が見えて眺めがいいからです。ここにも比較的新しい道しるべ石がありました。

「札所への道」のシリーズとなる石は、おそらく後から置いたものだと思います。「右 六・七ばん 左 山みち」です。

 

今回は札所五番、語歌堂までの道ですので、「眺めのいい道」の紹介はここまでにします。巡礼道ではないのですが、晴れた日だと本当に眺めがよいのでおすすめです。

 

次回は、札所五番から六番への道です。