秩父札所の巡礼道を徒歩で道しるべ石や石仏とともに江戸巡礼古道

秩父三十四観音霊場を江戸時代に流行した時のように歩きで周り道の巡礼石を紹介

このサイトは秩父札所と札所の間にある巡礼道に関することを書いています。

巡礼道の石碑などについてだけですので、札所、すなわち寺院については別サイトを参照ください。

札所についてはこちら>>秩父三十四観音霊場、秩父札所の記事一覧

札所十七番から十八番へ

 札所十七番の定林寺は秩父札所ができた当時は、番付が1番となっていた札所です。

 

江戸時代に江戸から来る人のために番付が変更されましたが、それまでは、ここ定林寺からスタートしていたわけです。

 

札所ができた当初は、秩父大宮郷に近い定林寺から札所を周り、徐々に周辺へと広がる形で巡礼道を歩いていきました。大宮とは「宮」すなわち今の秩父神社です。

 

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さて定林寺の参拝後は階段を下りて十八番へと向います。本堂の階段からは鐘楼が見えます。

 

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巡礼では鐘は最初に打つことになっていて、帰る時には打ちません。帰りの鐘は縁起が悪いと言われています。

 

定林寺の銅鐘は、埼玉県の指定有形文化財になっています。秩父、坂東、西国の百観音の像が浮き彫りになっている鐘です。階段を下り、もと来た参道を少しだけ戻ります。

 

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参道の途中に、十七番の駐車場を示す矢印があり、その下に「江戸巡礼古道」の案内板が見えます。ここの細い道を入っていきます。

 

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ここは、かなり細い路地道です。ほぼ駐車場の敷地ではないかと思うほど。上の写真は、一旦細道から出て、駐車場から細道に入る場所を撮りました。ここまで出たら、車も通れる道なので、ここを左に曲がって歩いていきます。

 

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駐車場脇を左に曲がってからは、坂を上っていきます。道なりにゆるく右にカーブした道を歩いていきます。坂の上の右に曲がる正面にお地蔵様のお堂が見えました。ここは坂の上なので、坂の途中では左を見たら定林寺の屋根が見えました。

 

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坂を上がってからもまっすぐ直進していくと、国道229号にあたります。そこには左側に道しるべ石がありました。「ひだり十八番」と書いてありました。

 

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この道しるべ石は国道側から見ると、「右 十七番」となっています。国道にあたったら、左に歩いていきます。約1キロほど歩くと相生町の交差点に着きます。ここは歩いてきた方向から見ると、真正面が二又道になっている五叉路の交差点です。

 

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その真正面先には、「右 皆野 熊谷道 左 國神 本庄道」と書いてある石碑がありました。

 

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裏側にまわって石碑を見ると大正四年に建てられた石碑でした。この二又を右側の道に入っていきます。右側の道は国道ではなく市道になるそうです。この市道を入ってすぐの曲がり角を右に曲がっていきます。

 

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民家と民家の間の道なので、市道を歩いてからすぐは右側を見ておくといいでしょう。駐車場のような空き地があります。この写真を見てもわかるように、新築の建て替えられたばかりの家が建っていたので、様相が以前とは変わってしまっているものと思われます。

 

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路地に入るところには、「巡礼道」の札がかかっています。この付近にも以前は」道しるべ石」があったと古いガイドブックに書いてありましたが、移動してしまったのか見つかりませんでした。

 

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ここから入っていくと、ちょっとくねくねした道ですが、木の枝に「巡礼道」の札があるので確認しながら歩くといいです。


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市道から路地に入り舗装された道とはいえ、細い道なので、徒歩用の道でしょう。よく残されていたなと思います。

 

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路地道を道なりに歩いていくと前方に秩父鉄道の線路が見えてきます。ここは徒歩用の踏切になっています。踏切とはいえ、人が通るか、ぜいぜい自転車くらいしか通れないほどの細いところです。

 

秩父鉄道の線路沿いはこのような民家が線路のすぐそば、というところもあるのです。民家の庭先にように感じますが、ここを渡って写真でもわかるように、この先に見える壁のところまでいきます(壁に道案内の板があり)。

 

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正面のブロック塀に線路方面から来た人にわかるように、道しるべ石がありました。「右 十七ばん 左 十八ばん」と書いてあります。そのすぐそばには「江戸巡礼古道」の案内板もあります。ここを左に曲がってまっすぐ歩いていきます。

 

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右側は畑などあって住宅地なのですが、のどかな道を歩くことになります。しばらく歩くと、前方に二又になっている道がありますが、左に入っていきます。

 

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ここもまだ細い路地道ですが、蔵がある家なども見えてきます。背の高い大きな木があったので、昔から目印になっていたのかなと思いました。

 

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さらに歩くと左は空き地になっていて、先にはお墓がありました。

 

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さらに直進すると、先のほうに道しるべ石があるのが見えてきます。そこは三叉の道になっていて、反対側から石を見ると「右 十七ばん」と書かれた道しるべ石でした。

 

十八番から歩いて来た場合は、ここが二又道ですので、右の道を歩いて十七番へ行く、ということです。十七番のほうからは写真でいうと、道しるべ石に向かって右側の道を歩いてここまで来たわけです。この三叉の道を左方面に歩いて行きます。

 

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左に曲がってからは道の両脇に木材工場がありそこを抜けてからは住宅地の中の道を歩くと、この写真のように正面前に生け垣があるところにぶつかります。

 

一見すると、突き当りのT字路のように見えますが、よくみると少し脇に道があるので、変形のズレたタイプの四つ角です。カーブミラーの下には、江戸巡礼古道の案内板がついています。その矢印の指す先が札所十八番です。ここを右に曲がります。

 

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右に曲がってから道なりにまっすぐ歩くと、すぐに国道140号に当たります。

 

国道までくると、札所十八番の神門寺は目の前に見えてきます。すぐ前の国道には横断歩道があるのでそこを渡り、札所十八番の神門寺の敷地の脇道から入りました。駐車場がある方から入ってもいいのですが、ここは住宅地の脇道のほうから入ってみました。

 

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札所十八番神門寺の脇道を通り、その脇道に開いている入口から入りました。入口右側には庚申塔などいくつか石碑が建っていました。庚申塔など石碑の前には不動堂がありました。