秩父札所の巡礼道を徒歩で道しるべ石や石仏とともに江戸巡礼古道

秩父三十四観音霊場を江戸時代に流行した時のように歩きで周り道の巡礼石を紹介

このサイトは秩父札所と札所の間にある巡礼道に関することを書いています。

巡礼道の石碑などについてだけですので、札所、すなわち寺院については別サイトを参照ください。

札所についてはこちら>>秩父三十四観音霊場、秩父札所の記事一覧

札所六番から七番へ(七番から六番へ行く近道ルートについても)

前にも書きましたが、六番から七番の道は、順打ちのコースだと同じ道を歩く部分ばかりなので、だんだん七番を先に行くことが多くなったようです。そのほうが効率的ですからね。七番→六番→八番というルートです。

 

今までも何度か書きましたが、ブログが完成したら手書きでルートの地図を作ろうと思っています。

 

江戸時代に秩父観音霊場ができた当初の札所番付を変更して、四萬部寺を札所1番にしたわけですが、六番と七番については、どうしてこの順番になったのか。当時は六番から七番への順打ちのほうが行きやすかったのか、道を間違えやすかったのかなど理由は不明です。

 

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萩原商店の横にある「八番ふきぬけ」の大きな道しるべ石です。行きの時の道を戻るだけです。六番が先の順打ちルートの場合、ここまで同じ道を通って戻ってきます。

 

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先ほどのように札所五番からまっすぐやってきたら、この道しるべ石のところで、左に曲がります。

 

札所七番を先に行くというルートを選べば、この道しるべ石のところで曲がらずにまっすぐ行っていたわけです。

 

六番から戻ってきたら、ここを左に曲がってまっすぐ50m程度歩きます。

そもそも、この道しるべ石からは七番のほうが近いのです。場所を知っている人なら、萩原商店のところからでも「青苔山法長禅寺」の寺標が見えることでしょう。

 

寺標が見えたら、そこからは参道なので、右に曲がった先に札所七番法長寺があります。

 

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「不許可葷酒入山門」の岩のような先に山門があり、札所七番となります。

 

ということで六番から七番は、来る時と(次の札所へ)行くときがほとんど同じ道を使う、ということになります。

 

六番から七番への道は以上となります。ですが、それだけでは古道の説明があまりにも短いので、順打ちではなく、「七番→六番→八番」だった場合の道もご紹介しておきます。

 

【七番先、六番が次で、八番に向かうコースの場合】

 

札所七番で納経を済ませたら、萩原商店前にある道しるべ石まで戻り、前回書いたように札所六番へ行きます。札所六番で納経を済ませたら、札所六番を出て坂道を下っていきます。再度、来た時と同じ道を少しだけ戻ります。沢沿いの道で「右八ばん 左六ばん道」の道しるべ石のところまで来たら、ここで左に曲がります。六番から戻ってきたので、左に曲がることで八番方向に行きます。

 

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先程と同じ写真なのですが、ここまで戻ったら用水路のような沢の橋を渡ります。沢にかかる橋を渡ってからは多少くねくねした道ですが、道なりにまっすぐ行きます。

 

 

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道なりに行くと、三叉になっているところの手前に、比較的新しい道しるべ石「札所へのみち」の石がありました。

 

「左 八ばん」となっています。裏の面にも書いてあって「右 六ばん 左 七ばん」と書いてあります。

 

さらにまっすぐ行くと、途中でカワセミが上についている道案内がありますが、そのまままっすぐ行けば八番という方向に歩いていきます。

 

左手に広い駐車場のような場所やビニールハウスが見えまして、その先に「曹洞宗吉祥山大忠院」の寺標が見えてきます。


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参道にはお地蔵様がありますし、大きな木もあるのですぐにわかります。

さらにまっすぐ歩きます。


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さらにまっすぐ歩いて行くと、木の塀に囲まれた古めかしい大きな家が見えてきます。

そこに「マスつかみ取り」の看板があって、その下に道しるべ石がありました。

これも比較的新しい感じがする道しるべ石です。「右 七番 左 八番」と書かれていて、何回か見かけた「札所へのみち」ではなく、「補陀処路」と書かれています。「札所道」という意味なのでしょう。「ふだしょみち」と読むのでしょうか。

 


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さらにまっすぐ先に行くとゆるく左にカーブする道の手前で、川のほうへと下りていく道があります。「巡礼道」の札がかかっているので道はすぐにわかりますが、通り過ぎてしまって道なりに歩いたとしてもこの下で合流するので、多少ショートカットできる道ということになります。

 

ここからは武甲山がよく見える場所です。


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ヘアピンカーブとなる道を通ってきても、ショートカットできる道を下ってきても、同じく右手のほうに進みます。権現橋を渡って、横瀬川を越え、道なりにさらにまっすぐ歩きます。

 

権現橋を渡った先は、上に車通りの多い道、国道299号が走っています。ここからは橋のように見えます。国道からみたら「根古屋橋」となります。

 

 


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橋のように見える国道299号の下をくぐっていくと、三叉道になっていて、ここで順打ち、すなわち「六番→七番→八番」から来た道と合流します。ここから先は六番が先でも、七番が先でも同じということになります。

 

ここからは、「札所8番」と、案内板が示す方向に歩いていきます。

 

ここから順打ちの「六番→七番→八番」と同じなので、「札所七番から八番へ」のブログ記事のほうに書きます。

 

ということで、ここまでが近道ルートのご紹介でした。六番から七番という道は、五番から六番への道の時に通った道ばかりなので、説明もすぐに終わり、となりますが、七番が先だった場合のルートも書いておいたので、参考にしてみてください。